自然の力に圧倒される密林の寺院
タ・プロームは、カンボジアのアンコール遺跡群にある12世紀末に建立された仏教寺院です。王が母のために建てたとされるこの寺院の最大の特徴は、建造物全体を巨大なガジュマルやスポアン(カポック)の根が力強く締め付けている景観です。発見された当時の姿をあえて保つ方針で管理されており、植物の圧倒的な生命力と文明の移ろいを感じられる場所として、多くの旅人を惹きつけています。
太古の生物?「恐竜のレリーフ」の謎
この神秘的な遺跡には、古代ミステリーファンの間で議論を呼ぶ有名な彫刻があります。石柱に彫られた動物のレリーフが、背中に骨板を持つ恐竜「ステゴサウルス」に酷似していると話題になったのです。 「中世の人々がなぜ恐竜の姿を知っていたのか」「太古の生物が生き残っていた証拠ではないか」と語られることもありました。しかし現在では、背後の植物模様を背負ったサイやスイギュウ、カメレオンなどの実在する動物を見間違えたものとする説や、後世に彫られたものとする説など、現実的な解釈が一般的となっています。
訪ねるなら
シェムリアップ市街地からトゥクトゥクや車で手軽にアクセスできます。木漏れ日が差し込む早朝は特に幻想的で、自然と石造建築が一体となった圧巻の風景をじっくり堪能できます。話題のレリーフも回廊の柱に残されており、実際に自分の目で確かめることができます。




