どんな場所か
京都市右京区太秦に鎮座する「木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)」は、通称「蚕の社(かいこのやしろ)」として親しまれる古社です。この神社の境内奥、「元糺の池(もとただすのいけ)」と呼ばれる神聖な場所の跡に、日本でも極めて珍しい形状を持つ「三柱鳥居(みはしらとりい)」がひっそりと佇んでいます。
伝説・来歴
三柱鳥居は、その名の通り3本の柱を持ち、上から見ると正三角形を描くように組み合わされた特異な鳥居です。中央には石積みの神座が据えられています。 この不可思議な構造には古くから多くの説が唱えられてきました。神社の伝承では宇宙の根源や神座を囲む神聖な結界とされていますが、民俗学や古代史ファンの間では「渡来系豪族・秦氏がもたらした景教(ネストリウス派キリスト教)の三位一体の象徴ではないか」という大胆な仮説が語られることもあります。確たる由緒の記録は残っておらず、なぜこの形で作られたのかという真相は今なお謎に包まれています。
訪ねるなら
京福電鉄嵐山本線(嵐電)の「蚕ノ社駅」から徒歩数分とアクセスしやすい場所にあります。三柱鳥居が立つ神域は大切に保護されており内部への立ち入りは制限されていますが、周囲の柵越しにその神秘的な姿を拝観することができます。太秦の住宅街にありながら清らかな静寂に包まれており、古代のロマンを感じる参拝スポットです。




