どんな場所か
京都府と亀岡市の境に位置する老ノ坂峠。その旧道沿いの深い木々に囲まれた一角に、ひっそりと佇む社が「首塚大明神」です。平安時代の強力な鬼・酒呑童子にまつわる伝承地として、歴史愛好家や民間伝承ファンの間で知られています。
伝説・来歴
伝承によると、平安時代に都を脅かしていた鬼の頭領・酒呑童子は、源頼光とその四天王によって討伐されました。頼光一行が童子の首を都へ持ち帰ろうとした際、老ノ坂峠の地蔵尊から「清らかな都へ不浄な首を持ち込むべからず」とのお告げを受けたとされています。その場に置かれた首が突如として岩のように重くなり動かせなくなったため、この地に穴を掘って埋め、塚を築いて祀ったのが首塚大明神の始まりと語り継がれています。首から上の病に霊験がある神社としても信仰を集めてきました。
訪ねるなら
かつて丹波と山城を結ぶ交通の要衝だった老ノ坂峠は、古くから多くの旅人が行き交った歴史ある場所です。首塚大明神は山中に位置しており、周囲は豊かな自然と静寂に包まれています。訪れる際は公共交通機関からの徒歩ルートをしっかり確認し、歩きやすい靴を用意するのがおすすめです。平安の英雄伝説と鬼退治の物語に思いを馳せながら、静かに参拝してみてはいかがでしょうか。




