どんな場所か

岩手県遠野市土淵町にある「カッパ淵」は、民話のふるさととして知られる遠野を代表する名所です。曹洞宗の寺院・常堅寺の裏手を流れる蓮池川の淀みで、木立に囲まれた静けさのなかに澄んだ水が流れています。昔ながらの日本の原風景が今も色濃く残る、風情あるスポットです。

伝説・来歴

柳田國男の『遠野物語』にも記されているとおり、この地には古くからカッパにまつわる多くの伝承が語り継がれています。かつてカッパ淵には多くのカッパが暮らしており、川へ馬を冷やしに連れてきた人の馬を引き込もうとしては失敗し、いたずらを懲らしめられたといったエピソードが伝えられています。また、常堅寺の境内には、寺の火災を消し止めたカッパへの感謝として祀られた頭がお皿のように窪んだ「カッパ狛犬」があり、民間信仰との深いつながりを感じさせます。

訪ねるなら

現地では、キュウリを餌にした釣り竿が水辺に立てかけられており、往時の伝説の世界に浸ることができます。遠野市観光協会などでは「カッパ捕獲許可証」が発行・販売されており、捕獲の心得を読みながら散策を楽しむ観光客に人気です。近くには伝承園などの観光施設もあり、遠野の民話文化を深く学ぶ旅の拠点としてもおすすめです。