黄色い壁紙が続く無人の空間
「バックルーム(The Backrooms)」は、現実世界の隙間をすり抜けて(ノークリップして)落ちてしまうとされる、無限に広がる異次元空間のネットロア(インターネット発の都市伝説)です。 伝承では、湿った古いカーペットの匂いが立ち込め、単調な黄色い壁紙が貼られた無数の部屋が果てしなく続いていると語られます。天井の蛍光灯が絶え間なく鳴らす耳障りなブザー音だけが響き、誰もいないはずの空間に「何かが潜んでいる」気配を感じる、という不気味なシチュエーションが特徴です。
ネット上で共同拡張された世界観
この都市伝説の発祥は2019年、海外の匿名掲示板に投稿された1枚の写真と短い文章だと判明しています。どこか現実離れした空間を指す「リミナルスペース」の概念と結びつき、世界中のネットユーザーの想像力を刺激しました。 その後、有志の手によって「レベル(階層)」ごとの環境や、そこに徘徊する謎の存在(エンティティ)といった設定が次々と追加され、巨大な共同創作の世界へと拡張されていきました。現在では自主制作のCG映像やインディーゲームなどの題材としても親しまれ、現代のインターネットカルチャーを象徴する創作伝説となっています。




