異様な長身と無貌の怪人 黒いスーツを身にまとい、異常に細長く伸びた手足と真っ白でのっぺらぼうのような顔を持つ怪異「スレンダーマン」。背中から触手のようなものを伸ばす姿で描かれることも多く、子どもや若者をつけ狙い、精神を狂わせたり行方不明にさせたりすると語られます。霧深い森の中や廃墟の片隅にひっそりと佇む姿が、ネット上の画像や動画を通じて世界中に拡散されました。 ### 掲示板の画像加工企画から誕生 この怪奇現象は古くからの民間伝承ではなく、2009年に海外の画像掲示板「サムシング・オーフル」で開催された画像加工コンテストから生まれた創作であることが判明しています。投稿者のエリック・クヌーセン氏(ハンドルネーム:ビクター・サージ)が制作した、子どもたちの背後に不気味な長身の影が写り込む架空の心霊写真が発端でした。 ### 集合知が生み出した現代のフォークロア 投稿後、その秀逸なビジュアルと不気味な設定に刺激された多くのネットユーザーが、二次創作として写真や動画、ゲームなどを次々と発表しました。有志の手によって新たな物語や設定が付け加えられ、あたかも本当に存在する怪異であるかのように語り継がれていった、インターネット時代の集合知を象徴する都市伝説といえます。