軍艦が瞬間移動したという伝説
第二次世界大戦中の1943年、アメリカ海軍がペンシルベニア州フィラデルフィアの造船所で極秘実験を行ったという有名な都市伝説があります。アインシュタインの統一場理論を応用し、駆逐艦「エルドリッジ」を敵のレーダーから不可視化しようとしたところ、艦船が緑色の光に包まれて完全に姿を消し、遠く離れたバージニア州ノーフォークまで瞬間移動したと語られています。
恐ろしい結末と物語の広がり
伝説によれば、艦が再び元の場所に戻った際、乗組員たちに深刻な異変が生じていたとされます。一部の船員は船体の鋼鉄と同化してしまったり、激しい精神異常をきたしたりしたという劇的な描写が語り継がれました。この話は1950年代にUFO研究家のもとに届いた怪手紙をきっかけに世間に広まり、1980年代には映画化されたことで世界的に知られるようになりました。
公式の否定と真相
アメリカ海軍はこの実験の存在を一貫して否定しており、公式記録でもエルドリッジが当時その海域にいなかったことが示されています。真相としては、当時実際に行われていた磁気機雷対策の「消磁作業」を誤解したことや、手紙の送り主による創作が発端であるという見方が一般的です。科学の未踏領域と軍事機密が結びついた魅力的な物語として、今なお多くのSF作品に影響を与えています。




