田んぼの彼方に現れる白い影
「くねくね」は、インターネット上の電子掲示板を通じて広まった現代の怪談です。2000年代初頭、匿名掲示板「2ちゃんねる」のオカルト板にある「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?(通称・洒落怖)」スレッドへの投稿が発祥とされています。
典型的な物語では、夏の昼下がり、見晴らしの良い田んぼや川原の彼方に、白く細長い人影のようなものが激しく身をよじらせている姿を目撃することから始まります。風もないのに不自然に動き続けるその物体が何であるかを双眼鏡などで詳しく見て理解してしまうと、精神に異常をきたしてしまうと語られています。
「正体を知ってはいけない」という構造
この怪異の大きな特徴は、「何であるかを理解した瞬間に狂気に陥るため、正体を他人に説明することができない」という点にあります。「見てはいけない」「知ってはいけない」という禁忌の構造を持ち、読者の想像力に恐怖を委ねる巧みなストーリーテリングが、ネット怪談の代表格として長く親しまれる要因となりました。
現実的な解釈としては、炎天下で見える陽炎(かげろう)や、風に揺れる農作業用のビニール、案山子(かかし)などの見間違い体験がベースとなり、都市伝説へと発展したのではないかと考えられています。




