家畜の血を吸う正体不明の怪物

チュパカブラは、1990年代半ば頃からプエルトリコをはじめ中南米やアメリカ南部で目撃されるようになった未確認動物(UMA)です。スペイン語で「ヤギ(カブラ)の血を吸う者(チュパ)」を意味する名の通り、家畜が首筋に傷をつけられ、血液を抜かれて倒れていたという噂とともに世界中で話題となりました。

変化する姿の描写

当初の目撃談では、背中にトゲのような突起があり、大きな赤い目をして二足歩行する爬虫類やエイリアンに似た姿として語られていました。しかし、噂がアメリカ本土などに広がるにつれて、毛が生えていない痩せ細ったイヌやオオカミのような、四足歩行の動物として語られる例が増えていきました。

科学的な調査と正体

現在では、チュパカブラとして発見された死骸や捕獲例の多くが、生物学者らによって調査されています。DNA鑑定などの結果、疥癬(かいせん)などの重い皮膚病にかかって体毛が抜け落ちたコヨーテや野犬、タヌキなどであったと結論づけられるケースがほとんどです。病気で衰弱し、野生の獲物を追えなくなった動物が人里の家畜を襲ったことが、伝説を生み出すきっかけになったと考えられています。