友人の機転が命を救う定番の怪談

「ベッドの下の男」は、主にアメリカなどの英語圏を中心に古くから語り継がれている代表的な都市伝説の一つです。

広く知られている物語では、ある人物が自宅の寝室でくつろいでいるところへ友人が訪ねてきます。友人は床に物を落としてしまい、それを拾おうと身をかがめた瞬間、ベッドの下に刃物を持った不審者が潜んでいるのを目撃してしまいます。しかし友人はパニックを起こさず、冷静に「コンビニに行こう」「外でお茶を飲もう」などと口実を作り、部屋の住人をうまく連れ出して難を逃れるという筋書きです。その後、通報を受けた警察が駆けつけると、実際に男が潜んでいたと語られます。

都市伝説研究における古典例

この物語は、民俗学者ジャン・ハロルド・ブルンヴァンらの研究でも取り上げられる都市伝説の代表例です。最も安全であるはずの自宅や寝室に潜む見知らぬ脅威という心理的不安と、機転によって危機を回避するサスペンスが見事に融合した構造を持っています。国や時代によって、旅行先のホテルでの出来事として語られたり、登場人物の設定が変わるなど、多様なバリエーションが世界中で語り継がれています。