ネット掲示板に現れた自称・未来人
2000年11月、アメリカのネット掲示板に「2036年からやってきた」と名乗る人物が現れました。のちに「ジョン・タイター」と名乗ったその人物は、自身を軍人であると語り、タイムマシンの原理や未来の世界情勢について次々と書き込みを行いました。
タイターの目的は、古いコンピュータ「IBM 5100」を入手することだったと語られています。この機種には公表されていない特殊な機能があり、未来のコンピュータ危機を救うために必要だったと説明されました。
予言と世界線の説明
タイターは書き込みの中で、アメリカの内戦や第三次世界大戦の勃発など、具体的な近未来の出来事を語りました。しかし、それらの予言の多くは現実には起こりませんでした。
予言が外れたことについて、彼は「時間移動によって過去の出来事がわずかに変化する(世界線がずれる)ため、自分のいた未来と完全に同じ出来事は起こらない」という理論をあらかじめ提示していました。この精巧な設定が、ネットユーザーの間で大きな話題を呼ぶ要因となりました。
調査と現在の評価
タイターは2001年3月に「未来へ帰る」というメッセージを残して姿を消しました。のちの調査報道やファンの検証により、一連の投稿はある特定の人物たちによる創作プロジェクトであった可能性が強く指摘されています。現在では、初期インターネット文化を象徴するSF的なネットロア(ネット伝承)として親しまれています。




